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Thinking Circuit

高校ラグビーに関わることの多い生活。グラウンドでのサポートや学校での講義の話などを中心に綴っています。

 

外部指導者の部活動への関与を促進する効果的な方策の検討 についての調査研究 

外部指導者の部活動への関与を推進する効果的な方策の検討
Effective Strategy for Promoting Engagement of External Coaches into School-based Extracurricular Sport Activities
著者:青柳健隆,石井香織,柴田 愛, 荒井弘和,日比千里,岡浩一朗
SSFスポーツ政策研究  第2巻1号


◆目的
 先行研究において明らかになった外部指導者の部活動関与に関わる上での促進要因・阻害要因についての認識度を明らかにすること
→公立中学校・高等学校で部活動に関わる外部指導者からインタビュー調査によって促進要因・阻害要因を抽出・分類
(青柳健隆「運動部活動における外部指導者活用推進策の質的検討」
Strategies for Using External Coaches in School Based Extracurricular Sports Activities : A Qualitative Study  より)


◆対象
 公立の中学校、高等学校で活動している外部指導者1974名。
 →それぞれの都道府県から中学校・高等学校各7校を無作為抽出(計658校)
 各校3名分の調査用紙を送付(658校×3名=1974名)
 質問は6件法での回答

◆回収率
 7.5%(149名):男性129名、女性20名
 平均年齢:男性47.5(±14.9)歳、女性41.3歳(±16.2歳)
 中学校従事者86.6%、高等学校従事者:39.6%
◆調査結果
 


指導頻度:週2日以下が約4割(平均2.8日/週)
謝礼金
 無し:39.6%
 謝礼金をもらっている者の平均月額7420円(900円‐30000円)

【促進要因に対する肯定的回答上位】
 ・競技が好き、楽しい、勝たせたいなどのポジティブな感情に関する項目、
 ・部員の成長、協力的な顧問、自分自身の成長、指導できる環境があること 
など

その他
 ・派遣してくれる制度がある:肯定的回答割合は30%程度
 ・謝礼金がある:12.1%

 下位項目
 ・教員採用試験で有利に働く
 ・謝礼金がある
 ・定期券圏内である
 ・謝礼金が少なく責任が少ない
 ・非常勤講師としての採用に繋がる
 ・自分自身の店の顧客が増える


【阻害要因に対する認識の割合】
 ・部員の特性や意欲に関する項目、
 ・外部指導者自身の指導力不足、
 ・制度による制限、
 ・指導環境に関する項目

 ・外部指導者を斡旋する制度がない:2割程度
 ・謝礼金が不十分:13%

 下位項目
 ・他校の部員を敵に回さなくてはならない
 ・校内に入る手続きが面倒
 ・自分自身の子どもが卒部した
 ・悪天候である
 ・教員採用試験の際に外部指導者経験が優遇されない
 ・アルバイトができない
 ・時給制でない

  など

◆研究の限界
  母集団の代表性が保持できているか
  対象校での外部指導者活用人数

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高校部活動教師の危機管理力についての調査研究 

高校部活動教師の危機管理能力の向上に関する分析的研究
"An Analytic Study on the Improvement of Risk Management Ability for Teachers of High School Extracurricular Activities"
Author(s) 山﨑保寿; 塩川光史
Citation 静岡大学教育学部研究報告. 教科教育学篇. 43, p. 85-96
Issue Date 2012-03


◆調査目的
  高校部活動顧問の危機管理能力の向上を図るための基礎資料を得る
  *調査結果を元に研修内容に反映させ、冊子の作成を行った
◆調査対象
  静岡県富士地区全日制高等学校(公立高校11、私立高校2)の部活動各部代表者1名
◆調査項目
  部活動での配慮事項やマニュアル、救急法、顧問の危機意識についての質問紙調査
  特に応急処置、救命救急法、顧問不在時の部活動の実態、部活動顧問の危機管理意識について
  「YES」「NO」「どちらでもない」での回答あるいは5件法での調査
◆回収率
  76.4%(266/348)。うち運動部:157/181、文化部:109/167
◆調査結果から  *抜粋、着目点

【YESの回答数(回収率から%を算出)】
・部活動場所に救急車を呼ぶマニュアルがあるか:11(4%)
・顧問がAED使用方法をわかるか:214(80%)
・マニュアル・行動の危機管理で重要だが不十分なこと*回答の多い項目
 →マニュアル:171、施設管理点検:143、連絡網:131
・医療関係の危機管理で重要だが不十分と思うこと*回答の多い項目
 →「応急手当」:180、「救命救急講習」:127、「医療機関の電話番号」127
  *その他、AEDの設置や心のケアなど
・救急法の実施や、救急車を呼ぶ、あるいはその判断、誘導などについて
・顧問が不在でも生徒のみでできるかという問いに対してはどの項目でも肯定的見解が半数を超えていない
  *質問は5件法での調査

・救急車を手配したことがある部活動と頭部打撲の対応
*χ2検定による分析
過去2年間、部活動で救急車手配したことがある部活の方が、部員が頭部打撲で適切な対応ができるかについて
有意な差があるとは言えない
という結果である。
救急車手配を行うという重大な事態があっても、顧問の応急手当方の習得に結び付いていない可能性がある
注)クロス表の度数の中には10以下のものがあるので、この検定結果の解釈には慎重を要する、とのこと

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部活動外部指導者の制度化? 

部活指導者の国家資格検討=外部人材を積極活用へ-
こちらの記事が5月6日に出ました。

これは昨年末のこちらのニュースからの進展、ということですね。
部活指導者 国家資格、自民が検討 外部人材登用狙う

記事だけなので詳細はわからないけど、
「地域との連携」という言葉は消えたのかな。。


この春からは「部活動指導員」というポストも設置し、、
したはいいけど、実態はよくわからないまま。
スポーツ庁通知の
学校教育法施行規則の一部を改正する省令の施行について(通知)
をみても、その待遇や立ち位置については学校設置者に委ねられるということでしょうかね。

以下、引用

学校の設置者は,部活動指導員に係る規則等を整備すること。当該規則等には,部活動指導員の身分,任用,職務,勤務形態,報酬や費用弁償,災害補償,服務及び解職に関する事項等必要な事項を定めること。
なお,災害補償については,地方公共団体において部活動指導員を非常勤職員として任用する場合,労働者災害補償保険法(昭和22年法律第50号)第3条第2項により,労働者災害補償保険の適用となることに留意すること。



この色々な制度が現在中学校で3万人近くいる外部指導者に対して適用できるものなのか。。
自治体のサイトを見ても、「部活動指導員」という項目はあまり見当たりませんね。。


国家資格になるということは、、、
どこかの団体が管理するわけですよね。
その管理をする上では当然費用も発生するし、研修とかはどうするんでしょう。
で、資格を取って活動する上での義務を果たした先に得られる権利は、、、なんでしょうね。

まだまだよくわかりません。
部活動の現場では多くの課題が表出していますが、
この話題について教育現場では何か変化があったんでしょうかね。。

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【中学生人口と中体連加入率、外部指導者数】 

部活動について研究題材としてどこに切り口を見つけてどこに着地点を据えるか、、という現状ですが
中学校部活動の方に少し焦点を当ててみました。

データ元は
前回も参考にした「学校基本調査(文部科学省)」
さらに公益財団法人日本中学校体育連盟のwebsiteにある「加盟校調査集計」より

・中学生人口
中学生人口推移
中学生人口はこのように減少しているのですが、対象としているH13 年以降はそれより前に比べて既に
人口減少が進んでいる時期です(参考→調査結果の概要(初等中等教育機関,専修学校・各種学校) (PDF:637KB) PDF 
P.8 図3参照)

・中体連登録者数
中体連のwebsiteでは参考競技も一緒に調査結果が公表されています。
*参考競技:テニス・ホッケー・なぎなた・レスリング・弓道・ラグビー・空手・フィギュア・アーチェリー(H27 結果資料より)

中学生人口と中体連加盟率
中学生人口と中体連加盟率
生徒の減少に伴って部活動加入率も低下傾向にあります。*H23は集計データが完全でないため未算出

本題はやっぱり外部指導者のことなんですが、中体連ではその数値まで調査されていました!すばらしいですね。
中体連登録者‐外部指導者(登録競技)
中体連登録者‐外部指導者(参考競技)

人口規模としては圧倒的に登録競技>参考競技。
いずれてにしても外部指導者の数は増えているんですね。特に登録競技(全体の傾向としてみてもいいと思う)が減少していても外部指導者の数は増えていってる。
マンパワーや人数比率という点では改善されているということが言える、、のかな?
もちろん諸問題ありますが。
人数の課題というよりはシステムの課題の方が大きいのかな。

H13からを対象としたのは高体連のデータもここからであることと、外部指導者の調査もここからだったから。
もちろんその中の属性はわからないし、探し求めているものが簡単に出てくるわけではないですがまずは背景を知らないと
なんか足元が落ち着かないというか、そんなこんなで調べてみました。
3日坊主になりがちですが、3日間は続けてみようということで。。。




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部活動の形を考えるvol...? 

読売新聞の「中高生新聞」の特集に最新部活動事情という連載がされていました。

内容はこちら↓
9/18 (1)高校生の汗 粘りの礎
9/19 (2)気軽に楽しむ環境づくり
9/20 (3)合同チーム 負けない情熱
9/21 (4)カバディ部 作った
9/25 (5)野球部鍛錬 元プロの力
9/29 (6)脱体罰へ生徒アンケート
10/1 (7)朝練廃止 長野の模索
10/2 (8)休日練習 地域クラブで
10/3 (9)運動部専任教員で体罰防ぐ

現在の形の部活動には色々な課題があって、解決されないまま進んでるものもあれば、
労力を割いてくれている人がいることでどうにか成り立っているものもある。
間違いなく部活動の恩恵を受けてきた方だし、今もそうだと思う。
教員の負担、安全管理面で残る課題、「スポーツ」として価値を充分に享受できない形式、、、、

色々なことに対する認識が変わってきている中で、「昔もこれくらいはあった」ではすませてはいけない問題も表面化している。
自分が関わる中で言えばやはり安全面かな。
もっとうまくやれることはあるし、やってもらってる環境もある。
「トレーナー」を配置するのだってその1つ。
配置の有無にあたってはもちろん金銭的な問題も絡んでくる。
確かに予算も限られているからどこかでその捻出はお願いしないといけない。
そのためにも現状であるとか、自分達ができることやすべきことがもっと広まっていけないんだろうと思う。


東京オリンピック・パラリンピックを控えてスポーツ庁開庁やスポーツ基本計画なども策定されている。
その中には競技水準の向上だけじゃなく、地域スポーツの活性化も挙げられているけど、、、
制度によって動かされるのを待ってるだけでは追いつかない。
トップスポーツの強化政策がしっかりと部活にまで降りてくるとは、、、思えないところもある。

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Photo AC
今となっては、、、、な感が漂う国立競技場。。。


以前にも部活の自給自足 という記事を書きました。
特集記事の中にもあったけど、合同チームの在り方ももっと整備されていかないとなぁと思います。

色々なこと、もう少し具体的に考えていきたいと思います。

以前に知人が表紙にも載っていた!のがこちら→体育科教育2013年3月号
既存の形じゃないものも色々なところで生まれています。

Category: 部活動

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